研究室の学び

皆さんの毎日の生活をささえる土木構造物の安全な設計、施工、運用、管理にかかわる研究をしています。具体的には、橋梁や風車等の複合構造物に関するシミュレーション解析を行っています。複合構造とは、鋼材とコンクリートという2種類の材料を使用し、各構造材料の短所を補完し長所を活用するように考えられた構造形式です。また、複合構造の重要な構成要素であるコンクリート材料の強さや硬さを調べる実験も行っています。

社会との接点

複合構造の研究は、皆さんの身近に存在します。橋梁や風車の設計や管理に大変役立っています。 例えば、橋梁では鋼とコンクリートを合成した合成床版が多く利用されています。この床版上を50年、100年にわたり何億台もの車が通過した場合の疲労損傷・破壊の可能性を、シミュレーションを用いて研究しています。

また、風車倒壊の事故例が世界各地で報告されていますが、事故の原因は台風や地震など様々な可能性があります。このように、予測の難しい自然現象に対して構造物がどのような挙動をするのかを明らかにするため、研究を行っています。

これらの研究によって、今後数十年で起こりうる構造物の破壊を予測してあらかじめ補強をしたり、損傷がおこりにくい最適な複合構造形式の提案を行っているのです。

主な研究テーマ

  • 衝撃的な荷重をうけるコンクリートの強さや硬さの変化
  • 鋼とコンクリートの合成部の強さや変形性能
  • 自動車の交通を支える橋梁床版の疲労損傷
  • 実風車の振動計測による挙動分析と基礎の損傷予測
  • 新幹線の高速走行が鉄筋コンクリート構造物へ与える影響
© Hosei University
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