研究室の学び

海外および日本における古くからある建築の居住性能を環境工学的に検証する研究を行っています。

気候・風土によって発達し、歴史的・伝統的に培われてきた特異な建築“風土建築”には、自然のエネルギーを巧みに利用しながら快適性を確保しています。これを、現地調査ならびに熱流体数値シミュレーションを駆使して建築環境工学的に検証しています。この成果を現代の建築計画に生かし、エコロジカルな建築創造に努めています。

社会との接点

風土建築(ヴァナキュラー建築)に関する既往の調査研究は、歴史や民俗学の観点からの検討が主でありました。環境工学の観点に着目すると、ヴァナキュラー建築は地域固有の気候に配慮し地域環境との調和を図りつつ地場の建築資材や自然のエネルギーを積極的に利用し、屋内および屋外環境を維持・向上させるための工夫が至る所に施されていることが分かります。その結果、環境負荷は最小限に抑えられています。これらヴァナキュラー建築の特徴は近年注目されている「環境共生住宅」に掲げられている目標と多くの共通点を有し、その環境調整機能の解明は環境負荷削減のための新たな環境調整手法の提案に結びつく可能性を有しています。本研究室では、数値解析や実測によりヴァナキュラー建築に施された工夫が屋内環境に与える影響を定量的に評価し、建築的手法の有効性の検討を行います。

以上のように、これらの研究成果は、地球規模の環境保全に対して有効であると考えられ、建築実務に応用されれば、社会に対して有意義なことと思われます。

主な研究テーマ

  • 海外および日本の伝統民家の温熱・風環境に関する実測とコンピュータ数値計算による研究
  • 世界の気候マップに基づくヴァナキュラー建築の分布に関する研究との関連に関する研究
  • 環境実測と学生の意識調査に基づく教室の環境状況の分析と改善案に関する研究
  • 地球環境保全に関する研究
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