物性物理分野 表面科学研究室

研究キーワード:主研究

研究キーワード:関連研究

研究に関連するSDGsの目標

准教授 加来 滋

准教授 加来 滋

Shigeru KAKU

研究室の学び

私の研究室では、物質の表面を舞台にした原子の観察と原子配列のコントロールを研究しています。未来の先端ナノ材料を創り出すのが目標です。このために、①原子を観る顕微鏡を使います。②表面と界面を原子レベルにきれいにする技術を開発します。③原子の様子を見ながらその配列をコントロールする手法を研究し、これまで無かった新しいナノ物質・ナノ材料の創成を目指します。

社会との接点

光・電子デバイスの発展においては、微細化が重要なキーワードになって来ました。機能を持つ素子を小さくすることで集積密度を上げることができるためです。一方で近年「小さくすること」は別の理由でも注目されています。物質は、原子を数えることができる位のサイズまで小さくすると、全く異なる性質に変化することが知られています。例えば原子1列の物質は1次元物質、原子1層のシート状の物質は2次元物質と呼ばれます。これらの低次元物質は、これまで存在しなかった性質を持つ物質となりうるため、私たちの未来の生活を支える先進材料の候補として活発な研究が行われています。
低次元材料が最近になって注目されているのは、実際にそのような小さな物質を観たり作ったりという研究それ自体が漸く最近可能になってきたからです。つまり最先端の研究ですが、逆に言うと未だ研究のための方法論や装置等はほとんど存在すらしておらず、学生さんも含めた各研究者が自分で開拓して行かねばならないという大変さと面白さとがあります。
この研究室では、未来の材料のための基礎研究を行います。既存の知識と技術とを良く習得し、試行錯誤を経て0から1を創り出せる人材として社会で活躍することが期待されます。

主な研究テーマ

  • 原子配列の観察とコントロールの研究
  • 表面と物質界面を原子レベルに清浄化する技術の開発
  • 新しい物質(材料)を人工的に作り出す(創成する)研究と、新しい創成方法の開発
© Hosei University
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