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法政大学での学び

実世界と仮想世界、そして人を繋げる"リアリティ"を創る(情報科学部 小池 崇文 教授)

新しいリアリティを生み出す研究

コンピュータの技術は今もなお発展し続けていますが、更に発展していくと将来どうなるか想像できるでしょうか? 私の研究室では、現実と仮想世界の区別がつかなくなるような「リアリティ」を創り出し、実世界で再生・体験することを目標としています。そのための研究を「実世界指向メディア」、「Computational Reality」をキーワードに行っています。具体的には、情報科学だけでなく、物理学、数学なども駆使して、CG( コンピュータ・グラフィックス) やVR( バーチャル・リアリティ)、拡張現実感、映像処理といった分野に取り組んでいます。

このような「リアリティ」の研究は抽象度が高く、幅広いため、特定の分野に限定せずに取り組むことが大事です。新しいモノ・新しい体験を生み出し、私たちの生活をより豊かなものにし、社会に貢献することを目指しています。


電気で味覚をコントロールする未来

人間の感覚は視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚などが知られていますが、現在は、もっと細かく分かれていることがわかっています。
VR では、このような感覚の再現も研究しています。私の研究室の研究の一つとして、電気刺激を使って味覚を提示する「味覚ディスプレイ」の研究があります。私たちは舌に存在するセンサーのようなもので化学物質を感知して、さまざまな味を感じ取りますが、微小な電気を舌に流した時も、同じように味を認識します。私の研究室では、この電気刺激で人間の味覚をコントロールすることに取り組んでいます。例えば、電気刺激を用いるとスープの酸味・塩味の変化を知覚させることができます。人間が舌で感知できる化学物質の種類は非常にたくさんあるため、その全てを現在の「味覚ディスプレイ」で再現することは困難ですが、将来的には辛さ・塩加減を調整したり、味付けが薄いものでも美味しく食べられるようにするなど、より繊細なコントロールを可能にしていきたいと思っています。


情報科学部ディジタルメディア学科の学び 「自然科学の基礎と想像力が実現につながる」

情報科学部では、1年生の秋学期から「プロジェクト」という情報科学部の全教員が同時に開講する独自の科目があります。ゼミの前身みたいな形で、各教員の工夫が詰まったさまざまなテーマ、課題が行われています。私のプロジェクトでは、研究のコンセプトやヒントを提示し、テーマを自由に決めて取り組んでもらっています。
この分野に興味がある学生は、自然科学の基礎となる数学や物理などの学習が大事です。好奇心を働かせ、いろいろなものの原理や仕組みを突き詰めて理解して欲しいと思います。本や映画、漫画などの、身近なコンテンツからヒントを得て、想像力を養うのも良いでしょう。人が想像したものを実現する研究は、夢もあり、追究に終わりのない分野であると思っています。

(㈱ライオン企画 『C-Style』法政大学 紹介記事より転載)

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